荒木昭太郎『ショパン 瑠璃色のまなざし』

ショパン 瑠璃色のまなざし 2000年代

荒木昭太郎さん書き下ろしの新刊です。フランス語版ショパン往復書簡集を中心に年代を追って生涯をたどる構成で、日本では未翻訳だった手紙も数多く収録されています。著者の豊富な人生経験から語られる数々のエピソードは共感できるところも多く、あたかもその思い出を共有しているかのような錯覚さえ覚えます。

書籍名:ショパン 瑠璃色のまなざし
著者名:荒木昭太郎
出版社:春秋社
発刊日:2004/7/1
価格:2,500円+税
頁数:294
ISBN4-393-93171-8

『ショパン 瑠璃色のまなざし』13章より引用

ほど近いセーヌの河岸まで出れば、ポン・デ・ザール「諸芸術の橋」がある。車輛を通さないこの橋に足を踏みいれ、親切にもしつらえてあるベンチにかけて、滔々と走る水のおもてを見やるとき、水は流れるが川は去らず、時は移るが今は在り続けると思い知らないではいられない。そしてその現在、現存のはてしないひろがりのはるか彼方に、またごく近くに、すべてのもの、すべてのひとが位置づく。在ったものは在る。生きたひとは生きているのだ。

※本の仕様や価格は当時のものです。最新情報は購入サイト等でご確認ください。(ショパンの本棚管理人)

こばやし
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