書籍名:ショパン 瑠璃色のまなざし
著者名:荒木昭太郎
出版社:春秋社
発刊日:2004/7/1
価格:2,500円+税
頁数:294
ISBN4-393-93171-8
『ショパン 瑠璃色のまなざし』13章より引用
ほど近いセーヌの河岸まで出れば、ポン・デ・ザール「諸芸術の橋」がある。車輛を通さないこの橋に足を踏みいれ、親切にもしつらえてあるベンチにかけて、滔々と走る水のおもてを見やるとき、水は流れるが川は去らず、時は移るが今は在り続けると思い知らないではいられない。そしてその現在、現存のはてしないひろがりのはるか彼方に、またごく近くに、すべてのもの、すべてのひとが位置づく。在ったものは在る。生きたひとは生きているのだ。
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荒木昭太郎の翻訳した本
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