タイトル不穏ですがまったく個人的な理由です。
まずは入賞された反田さん小林さんおめでとうございます。同じ日本人として嬉しいです!
うちはリビングのテレビでYouTube見れるので、テレビつけたタイミングでたまたまオススメに上がってきた牛田くんの2次をリアルタイムで聴くことができました。すごく良かったです。こんなの無料で聴かせてもらっていいのって思いました。完成してるというか何というか・・本当に素晴らしかった。
ご本人は響きだったり左右のズラしがどうこうとか分析されてたみたいですがいいんじゃないですか。むしろそんなことしてたんかいって感じですごいなって思います。
さて、今回のショパコンですが、以前のように出場者をチェックしてリアルタイムで聴くことをしなかったのですが、その理由は前回のショパコンを聴いてた時に感じた違和感からです。自分のライフスタイルとしてリアルタイムで聴く場合はTwitter見ながら聴くこと多いのですが、どうも「答え合わせ」をしている自分がいるなと。
例えば「いいじゃん」って思った演奏家がいたとする。
他の人はどう思ってるんだろうとTwitterで検索する。
褒めたツイートしてる人を見かけると「そうだよね」ってなる。
伝わりますか?
共感できるのは非常にいいことなのですが、褒めてる人がもう少し具体的に突っ込んだツイートをしてたとして、指がどうとか、響きがどうとか、エディションがどうとか、気づいてなかったことなら新しい発見もあって良いのですが、自分が上手く言語化できなかったことを指摘されてたりすると「そうそうそう」ってなるんですよ。乗っかっちゃう(笑)ヤバくない?
で、それが一人や二人だったらさほど影響もないのですが、タイムラインに流れる大量のツイートを見てると、いつの間にかもうどれが自分のオリジナルの意見だったか分からなくなる。なんなら最初から自分もそう思ってましたよみたいな。伝わるかな?
これがまあポジティブな感想なら害もないですけど、ネガティブな感想だと意図せず他人を傷つける可能性もあります。Twitterって怖いですからね。そういう場合、自分にとってもプラスはないです。
ネット断ちすればいいじゃんって思われそうですがまあ無理ですね。
ショパコン開催期間1ヶ月ネット見ないとか自分にはできません。なので今回は思い切ってショパコンは追いかけないことにした次第です。以上、長々と〜
リアルタイムで聴くことはなかったのですがこれから気になる人はチェックしようと思います。ぶらあぼで高坂さんの現地レポートとして審査員インタビューが読めるのですがめちゃくちゃ面白いですね。
今回のショパコンはこれまでのショパン像、ショパン演奏とはこうでなければならないみたいなのとはちょっと違ってたみたいですね。ハッピーなショパン?時代が求めてる演奏とかなるほどーって感じです。
あとショパン研究家の多田純一さんがOTTAVAでショパコンの話をされてて聴いたのですが、こちらも面白かったです。審査結果に関する視聴者からの質問にも濁さずキチンと答えられてたのですごいなって思いました。こんな風にお話ができるの本当に尊敬します。
さてさて、とはいえ牛田くん以外にも何人か聴いてます。反田くんのファイナルも偶然ですがリアルタイムで聴くことができました。夜中に目が覚めてTwitter見てたらこれから始まるよってところだったので(その間だけはネット見ずに)聴きました。感想も個人的に毎日つけてるノートに書いてありますが、正直あまりいいことは書いてないです(笑)彼はショパンよりもバッハに向いてるとかなんとかいろいろ勝手なこと書いてます。
調べると現地で聴いた人はみんな褒めてて、ネット上でも好評なようなので配信云々ってことではないようです。審査員インタビュー読んで思いましたが、自分も古いショパン観に捕らわれてるんだろうなと。耳をアップデートしないといけませんね。
それにしても、夜中に目覚めてスマホ片手にコンクール鑑賞、手のひらの中にコンサートホールとはすごい時代になりましたね。次回はどんな風に聴くようになるのか、ショパコンの未来が本当に楽しみです。
2021年12月2日