[MELODIES・LIEDER・SONGS]
フランスのメゾ・ソプラノ歌手、ポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシアは天才女流歌手として周りから大変高く評価されていました。1837年にブリュッセルでデビュー、途中ロンドンに渡るなどして活躍し、1863年引退後はパリで後進の指導にあたりました。ショパンとサンドとはパリのスクワール・ドレルアンのアパルトマンで一緒に暮らしていた時期もあり、大変親密に交際し、二人の恋愛を最後まで見届けた一人です。ショパンも彼女の才能は大変高く評価していたようですが、不思議と作品は献呈されていません。
ポーリーヌはショパンのマズルカに歌詞をつけたことで有名ですが、このCDにはOp.6-4のマズルカだけが収録されています。その他は才能を感じさせる作品ばかりで、何故これだけ作曲出来る人の作品が埋もれているのか残念です。技巧的な装飾を避け、メロディーラインを重視した作風は非常に親しみやすく、歌のことを知り尽くした歌手の作品だと納得させられます。
[MELODIES・LIEDER・SONGS]ARS MUSICI AM1288-2
Gyorgyi Dombradi(Mwzzo-Soprano),Lambert Bumiller(Piano)
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