CDラック|周辺の音楽 Maria Szymanowska(1789-1831)

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[Nocturne-Etude-Polonaise]
ポーランドが生んだ大女流ピアニスト、マリア・シマノフスカの作品です。J・フィールドにピアノを学んだ彼女はヨーロッパ中で活躍し、作曲家としても作品を数多く残しています。
ショパンのノクターンがフィールドに影響を受けているという話は有名ですが、その背景に彼女が大きく関与していることは否定できないと思います。そればかりか、彼女が残した作品にはこのCDに収められているノクターン、エチュード、ポロネーズの他に前奏曲やマズルカなども作曲するなど、まさにポーランドを代表する作曲家としてショパンより先を行っていました。彼女の音楽帳には少年時代のショパンの作品「マズルカ変イ長調」が残され、今日遺作として我々も耳にすることができます。
さて、このCDではシマノフスカのノクターンが1曲、エチュードが3曲、ポロネーズ1曲を聴くことができます。いずれもショパンの作品とは比べることができないほどの佳作ばかりですが、上記のとおりショパンに与えた影響の事を考えれば無視はできません。この中ではあえて選ぶならノクターンの出来が一番まともで優美な中にメランコリックなメロディが挿入される辺りはショパン的ともいえます。

[“ALLA POLACCA”CHOPIN ET L’ECOLE POLONAISE DE PIANO]1999MANDALA
Jean-Pierre ARMENGAUD(piano)

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