[Polonaise]
ショパンの最初のピアノの先生、ヴォイチェフ・ジヴニイのポロネーズです。チェコ出身のジヴニイは非常に個性的な人物だったらしく赤いお鼻に緑のチョッキ、近づけばいつもお酒の匂いがしたそうです。
ショパンはジヴニイからピアノの手ほどきを受けたというよりも、自由に創作することの喜びを学び、バッハやモーツァルトの音楽に触れる最初の機会を与えてもらいました。
ショパンは11歳の時にジヴニイの誕生日のお祝いに変イ長調のポロネーズを贈っています。自分の弟子の才能を信じて疑わなかったジヴニイはこの小さな贈り物がどんなに名誉なことかきっと分かっていたことでしょう。
さて、ジヴニイ作曲のポロネーズですが小品のわりにはなかなか聴き応えがあるというか、くどいというか、ずばり冗長なわけですが、ショパン風のポロネーズではなく、むしろバッハなどのポロネーズに近いかと思います。宮廷の舞踏曲を彷彿とさせる立派な作風ですが聴いてるうちに意識が飛んでしまいそうなくらい退屈な曲です。このCDには他にショパンの協奏曲ヘ短調の初演を指揮したカロル・クルピンスキや、ショパンにポロネーズで影響を与えたと言われるオギンスキなどの曲が収録されています。
[PEARLA FROM POLAND 18th Century Polish Miniatures]1992OLYMPIA
Warsaw Chamber Orchestra conducted by Marek Sewen