ショパンコンクール 2次予選終了3次予選は・・(2010年)

管理人コラム

kobakoshi (2010年10月14日 22:51)

長かったようで短かった2次予選が終了し、3次予選に進む20名が発表されました。結果はまあ妥当というのと驚きとで半々です。いったい誰がアメリカ勢の活躍を想像できたでしょう。コンクールが始まる前は、アメリカ代表でまともなのはClaire Huangciくらいではないかと僕は思っていたのですが間違いだったようです。

なんと言ってもMei-Ting SunとAndrew Tysonnoが我々に与えてくれた衝撃は計り知れません。この二人の示す新しいスタイルは、21世紀のショパンといっても過言ではなく、コンクールとはこうあるべきとか、上位に進む者は作品に自己流の解釈を入れたりしない、まさに「音楽の奴隷」であるべきという従来からのイメージを根底からひっくり返しました。

今回ロシア勢の活躍は事前にプロフィールを見て大方予想でき、その通りの結果となりましたが、アメリカ勢の活躍は全くの予想外でした。以前に紹介した2005年ショパンコンクールのドキュメンタリー映画でアメリカのピアノ教師たちが「ピアニストが審査する事」について皆口を揃えて批判していましたが、今回審査員が刷新され、現役・元現役のピアニストが中心となって審査することにより、アメリカの二つの才能が見いだされたのです。これはアメリカにとっても嬉しい誤算だったのではないでしょうか。


本日からすでに3次予選が始まっています。そして週明けには本戦があり優勝者が決まります。以前も書きましたが、今回は全体的にレベルが拮抗しており突出してる人はいません。ショパン生誕200年の祝祭ムードの中、もしかしたら伝統のロシアと自由の国アメリカの同点1位なんてこともありえるのではないかなんてバカみたいなことを想像しはじめていますが、まあ結果は水もの、まだまだ先は分かりません。
寝不足でコーヒー飲み過ぎて胃が痛いけどあと少し、がんばるぞ!

管理人コラム
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